◎ 猫ノ眼 ◎

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〔猫の瞳孔は明暗によって
大きさが変わることから〕
物事がめまぐるしく変わる
ことのたとえ。



三省堂提供「大辞林 第二版」より
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逆さまになった僕は
気づかぬうちにただひたすらにパラパラと
僕の欠片を夜空にこぼす

塵のようなそれを
パクリパクリと星に食べられてしまう


僕は至極アッサリと僅かばかりの欠片になって

それすらも星は食べてしまう



僕がなくなった僕は星をみる



全部全部食べられて
全部全部飲み込まれて


ついには空っぽになった僕は地上に排出されるのだ


そうして僕は何度も何度もゼロになる









----------------------





月明かりが明るいことを知りました。

昔の人が月明かりを頼りに夜道を歩いた理由が解りました。

月明かりは星を隠してしまうほどに強い光で、私の影をくっきりと芝生に写し出しました。

月と星と闇しかない世界は途方もない孤独感を私に与えますが同時にそれすらも取り込んでしまう、そう錯覚させられるほどの大きさでそこに在りました。


| ポエミング | 21:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
舌先のコーヒー






気がつけば、ブラックコーヒーが飲めるようになっていた。







ピーマンの話をしよう。

これは高校のときにも文にして書いたが、テレビで全国の幼稚園保育園の子たちにアンケートをとっていたのを見たからだ。

テレビの中で自分と同年代の子の大勢が嫌いな野菜にピーマンをあげていて、それを見ていたから。

食事の支度をしていた母に「○○(本名☆)もピーマン嫌い?」と問われ、とっさについた小さなウソがキッカケだ。

幼い当時の私はピーマンが嫌いなのは子供だと感じ、自分は他の子とは違うと見栄をはった。

当時テレビの中の子と同じように私も「苦いから」ピーマンは好きではなかった。
食卓に登場して嬉しいものではなかった。
だが、「苦い」ピーマンは私の中でその苦味を思わぬ方向に繋げた。

両親が毎朝飲んでいたコーヒーに繋げたのだ。

大人の飲み物、ブラックコーヒーに。

苦いものを美味しいと感じるのは大人の特権なのだと私は「知って」いたのだ。



「嫌いじゃないよ?ピーマン好きだよ」



その日以来、私は自分のプライドだけでピーマンを好きな子になった。

ピーマンを食べるたびに、「いつかこの苦いのが美味しいと感じるときがくる、そのときは大人の仲間入りだ」と言い聞かせてテンションを下げながら食べるのだった。

さて、高校のときに書いた文は「ブラックコーヒーはまだ飲めない。私はまだ子供です」と締められていた。




そんな私が、いつの間にかブラックコーヒーを飲めていた。




スタバで自分が注文したキャラメルマキアートを待つ間、ブラックコーヒーを少量提供された。

私はそれを苦いと感じた。

でも不快な苦味ではなかったように思う。

慣れたのだろうか。
店員の前で渋い顔は出来ないから美味しいと感じようと努めたのだろうか。
そうやってやはり自分を誤魔化していたのだろうか。


そうではなかった。


一口飲む。

店先の小さな黒板に「チョコレートなどとよく合います」と書いてあった。

ああ、確かに合いそうだ…と思った。

また一口飲む。

最初に苦味、途中でほんのり酸味があって喉を通過した後は口の中に香りだけが残った。

もう一口飲んでみる。

ふぅっと息をふきかけたらメガネが曇った。

普通に買ったら値段はいくらなんだろうと店内を見回す。


小さなカップに入ったコーヒーを飲み干す頃には、私は自分が注文したものが「キャラメルマキアート」であることを軽く後悔し始めていた。


もう少しブラックコーヒーを飲みたいと思っているのだ。
家に持ち帰り、ゆっくりしながら飲みたいと思いもした。


ちょうど友人からきたメールに「ブラックコーヒーが美味しかった」と打った。





私はブラックコーヒーが美味しかったのだ。





私は大人になったのだろうか。

そういえば同じような理由で飲めなかったビールもいつの間にか飲めていた。


苦いビールを飲めていたのだ。



本当に、私は大人になったのだろうか。





否、私はやはりまだ子供なのだろう。




でも舌だけは少しばかり成長したようだ。


| ポエミング | 22:42 | comments(0) | - |
SOUJI
どんなに絨毯を綺麗に掃除機がけしたって

どんなに窓を綺麗に拭いたって

どんなに洗面所の壁を綺麗に雑巾がけしたって

どんなに便器綺麗にふき取ったって


あのカーテンのカビが消え去ることは無い…




| ポエミング | 20:41 | comments(0) | - |

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